占い師になるためには資格は必要なのでしょうか。
結論を言ってしまうと、占い師に資格は必要ありません。
ですが、占い師が持っておくと有利になる資格もあります。
ここでは占い師に役立つ資格の種類について解説します。
占い師になるには資格は必要なし!
占い師に資格は必要ありません。
これは、タロットや九星気学など、どのような占術であってもです。
免許制度がなく、国家資格もありません。
占い師は資格を持っていなくても誰でもなれます。
今、初心者でこれから占い師を目指す方はこちら。
占い師の資格もある
占い師に資格は必要ないですが、占い学校が独自に定めたライセンス制度や認定資格があります。
資格取得やライセンス制度を設けている学校が増えています。
基本的に学校独自の資格なので、ライセンスのレベルはバラバラです。
社会的な効力は期待できませんが、ライセンス取得の大きなメリットは学校での特典が受けられることです。
資格が取得できる代表的な学校「アカデメイア・カレッジ」
B(ベーシック)ライセンスとA(アドバンスト)ライセンスがあります。
研究会や仕事の紹介などを行う「アカデメイア・サークル」に入会できる特典が受けられます。
占い師に役立つ資格とは?
占い師の資格は不要ですが、社会的にも役に立ち、履歴書にも書ける、持っておくと便利な資格があります。
それが「心理カウンセラー」です。
占いと心理カウンセリングってなんの関係があるの?と思われるかもしれません。
占い師は人を相手にする仕事です。
カウンセリングやコーチングの知識は、お客さんの考え方や性格などに合わせて、円滑にコミュニケーションが取れます。
悩みに寄り添って不安を解消し、信頼関係の構築にもつながります。
最近は心理カウンセラーの知識を取り入れた占い師が増えていて、占いを学んだ心理カウンセラーもいるくらいです。
一体、心理カウンセラーとはどんな資格なのか、どんな種類があるのか、取得方法や特徴を解説します。
占いとカウンセリングの違いや共通点
占い師の特徴
占いは、相談者の悩みに対して手相や占星などの独特理論で解決方法を導きだすもの。相談者がどんな答えが欲しいのかを予測したり、具体的な解決策を見つけます。
心理カウンセラーの特徴
心理カウンセラーは、内面的なサポートです。カウンセリングを受けて「悩みが解決しなかった」と感じる人がいますが、あくまでも相談者自身が自分で悩みの答えを出すためのお手伝いをします。
占いは鑑定結果として具体的な答えが見つかりますが、心理カウンセリングは内面的な部分にアプローチするので、解決策を出すのではなく「どうすればいいのか」自己決定のサポートにとどまります。
そこが占いと心理カウンセリングの大きな違いです。
ただ、占いと心理カウンセリングはアプローチ方法が違うだけで、「相談者の話を聞く」「サポートする」という本質的な部分は変わりません。
心理カウンセラーは、人の話を聞いたり、聞き出すことに優れているので、専門的な知識や技術を身に付ければ、占いに活かすことができるのです。
活かすというよりも、これって占い師に必要な能力!
特に占い師として経験が浅い新人の場合は、圧倒的に知識も経験も不足しているので、資格を持つことで鑑定に使えるカウンセリング(コミュニケーション)のスキルを補うことができます。
また、たくさんの占い師がいるなかで、資格をもつ占い師は、他の占い師との差別化をはかれたり、大きな強みになります。
占い師に生かせる心理カウンセラーの資格
心理カウンセラーの資格はいろいろありますが、中でも信頼度の高い資格が2つあります。
メンタルケアカウンセラー
メンタルコントロールやストレス回避など相談相手だけでなく、自分自身にも役立つ心理カウンセラーの超入門資格!
心理学の基礎やカウンセリングの基本技法を学べ、聴く力が養えます。
メンタルケア心理士
カウンセリング技法だけではなく、医学的見地から正しい心理カウンセリングや心理療法を行えるように学習します。
より専門的に、精神解剖生理学、精神医科学までを体系的に学び、幅広い分野で活躍できる心理カウンセラーを養成します。
「こういった資格取得の公認業者」なら、メンタルケアカウンセラーとメンタルケア心理士を一気に取得できますよ!
この2つの資格は何といっても手軽さと信頼度の高さです。
通信講座と在宅受験だけで取得できるにも関わらず、履歴書に書いたり立派な肩書きにもなります。
一つの資格を持てば本格的にカウンセラーとして開業できる、非常に信頼性の高い資格なので持っていて損はありません。
アドラー心理学1級も使える
アドラー心理学をベースとした資格も占い師に使えます。
日本アドラー心理学会認定カウンセラー資格があり、内閣府認証の日本統合医学協会認定の資格です。
日本統合医学協会とは、内閣府より認証を受けた非営利活動法人です。
統合医療の実践に有用なメディカルアロマ、メディカルハーブ、メディカルヨガといった幅広い分野の技能研修や資格(検定)の認定制度を確立し、知識や技能啓蒙を行ってます。
アドラー心理学とはオーストリア出身の精神科医アルフレッド・アドラーによって提唱され、心理学者のフロイトとユングと並ぶ世界三大巨匠です。
個人心理学と呼ばれる心理学の一種で、社会心理学や集団心理学とは異なり、個人を対象とした心理現象を研究されたものです。
2013年に岸見一郎と古賀史健の共著『嫌われる勇気』のヒットを機にアドラー心理学は広まりました。
アドラー心理学では個人は他者と影響を与えあう社会的な存在であり、「すべての悩みは対人関係の悩みである」と考えます。
アドラー心理学の特徴のひとつとして、「原因論」ではなく「目的論」であることです。
フロイトとアドラーの違いを例に挙げると、
- フロイト
子供のころイジメにあったため、社会でうまくやっていけない
「原因→結果」で考える - アドラー
社会で他社と関わりたくないから、子供の頃のイジメの記憶を持ち出す
「目的のために自ら選択する」ととらえる
アドラーの名言からもよくわかります。
- 変われないのではない。変わらないという決断を自分でしているだけだ。
- 人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ。人生は極めてシンプルである。
- 重要なことは、人が何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである。
- 人生におけるあらゆる失敗の原因は、自分のことしか考えていないことにある。
アドラー心理学は自己責任論に結ばれがちですが、人を変えるのではなく自分を変える心理学です。
自分が「どうなりたいか」という目的を目指し、人はいつからでも変われるという考えです。
アドラー心理学を生かして、占い相談者の悩みの根源を知り、相談者が幸せになるために自分を変える手助けとなるでしょう。
一般的な心理学の資格とは違い、取得している占い師が少ないのでアピールポイントになりますよ♪
占い師はライセンスや資格を取得したほうが良いのか?
同じお金をかけるなら、現実的に使える「心理カウンセラー」の資格を取得した方がいいでしょう。
マニアックな占いのライセンスを取得しても、「占い技術の証明」になるだけで、待遇が良くなったり、社会的に使える場面がほとんどありません。
占いのライセンスは「履修証明」のようなものなので、占い以外では役に立たないのが現実です。
ライセンスはスキルの証明になるので、持っておいて損になることはないでしょうけど、そこまで効力のあるメリットはありません。
また、ライセンスを取得するためには、時間とお金がかなりかかります。
占い学校によって取得するまでの過程は異なりますが、定められたカリキュラムを複数受講して、ようやくライセンスを取得できます。
大体1つの講座が数万円~40万円くらいが目安です。
さらに、ライセンスの更新にもお金がかかることがあります。
「費用や時間的に占い師になるためにまずは資格を取ろう!」というのは、正直かなり遠回りです。
お金も通常以上にかかるので、よほど魅力のある学校や占い師の講座でない限り、資格取得にこだわる必要はありません。
そもそも資格がなくても占い師になれるのですから、占いの基本を学んで実力をつけるのが占い師にになるための近道です。
占い師と資格のまとめ
占いと資格は一見関係がないように思いますが、メンタル心理カウンセラーなどの資格を持っておけば、スムーズに信頼関係を築けたり、お客さんの悩みを上手く聞き出せるようになるなど、占いで何かと役立ちます。
また、資格があることで他の占い師と差別化をはかれたり、大きなセールスポイントになるメリットがあります。
ここで紹介したカウンセラーの資格は、すき間時間で自宅で取得できるものばかりなので、占いの勉強と同時進行でも負担が少なく済むのも嬉しいですね。