路上占いとは街角占いともいわれ、路上、公園、商店街などの公共の場所で行う占いを意味します。
昔と比べて少なくはなりましたが、駅周辺や営業終わりお店などで見かけることがありますね。
普段何気なく見かける光景ですが、路上占いをするには事前に許可が必要なのでしょうか。
路上占いはどのようにして許可を取るのか、許可がない場合は営業できないのか、ここでは路上占いの許可の取り方や許可が出やすい場所、トラブルなどの対処法について解説します。
路上での占いは許可が必要?いらない?
日本では基本的に路上で占いをするなら、その場所を管轄する機関へ許可申請を行い、許可をとる必要があります。
たとえば公道で占いをする場合は、道路交通法という法律に引っかかってしまうためです。
日本では通行以外の公道の勝手な使用は禁止されています。
これは占い師に限らず、ストリートミュージシャンや道路工事なども同じで、許可申請が必要です。
許可の必要性は場所にもよりますが、公道なら使用許可をもらうことで路上で合法的に占いをすることができます。
ぶっちゃけ占いは許可が取れないことがほとんどですが、まずは路上占いは許可が必要という認識を持っておきましょう。
後述していますが、路上占いの許可がとりやすい場所もあり、許可がなくても注意点を守ればそこまで大きな問題になりません。
路上占いの許可を申請する方法
法整備や場所によって、路上占いに必要な手続き方法が異なるため、必ず各関係機関に問い合わせて確認しましょう。
公道や道路の使用許可
歩道や道路で路上占いをするとなると、道路使用許可の申請が必要です。
これは警察署での手続きとなります。
申請から許可までは1週間から10日くらいかかるので、余裕をもって申請しましょう。
また、道路上に継続して何かを設置する場合、道路占有許可の許可申請が必要です。
路上占いはテーブルやイスを設置し通行人に対して占いを提供しますが、これらの簡易セットは持ち運びがほとんどです。
多くの路上占いは該当しないので、基本は道路使用許可のみの申請を行います。
駅で路上占いの使用許可
駅を使った路上占いの許可は、鉄道事業者などが駅を管理しているので、そこの許可が必要です。
JRや私鉄や駅周辺の自治体などです。
駅の構内道路に面している場合、警察署などの道路管理者の許可(道路使用許可)が必要です。
公園の使用許可
公園を使って路上占いをするなら、公園を管理している自治体に申請します。
公園緑地課や公園課などの窓口で可能です。
占有許可と言われ、郵送で手続きができる地域もあります。
公園を占用(使用)するとき 中野区
>>都市公園における許可関係 手続き届け出 大阪市
>>公園での行為・占用許可申請について 熊本市
お店の使用許可
営業しているお店の空きスペースを借りる場合は、そのお店や土地の所有者と交渉します。
特別な申請手続きがいらない場合が多く、屋根がある場所を探しだせれば最高です。
お店の営業中より、営業終わりに空きスペースを利用して、路上占いを行います。
商店街の使用許可
商店街は天候に左右されないので、ここで路上占いができるとうれしいですよね。
商店街の営業終わりなどに路上占いをする場合、組合の方と連絡を取り許可をもらいます。
占いの商店街として組織化されているところもあるので、無断は禁物です。
有名なのは大阪の福島聖天商店街があり、商店街振興組合に登録されている占い師は200名近くいます。
関西でも最大規模の占い師の登録数です。
路上占いの申請が許可されやすい場所
路上の占いの場所は、歩道、公園、商店街、お店の空きスペース、駅などがあります。
この中で許可を取りやすいのは、お店の空きスペースです。
歩道や公園などは警察署や地方自治体が管理していて、占いの許可申請が通らないことが多いです。
特に占いやストリートライブはその典型で、様々な法律や規制が要因となっているようです。
ですが、お店の空きスペースなら、お店の人や土地の所有やと交渉して貸してくれることがあります。
お店を構えている場所は治安もよく利便性が高いこともあるので、路上占いの第一候補となります。
各地の店舗に許可取りをしていれば、流しといて各地を移動しながら路上占いができます。
交渉の際、使用料(有料か無料か)や利用時間などの条件を明確にしておきましょう。
周囲にもお店の空きスペースを貸りて路上占いをしている占い師がチラホラいます。
路上占いの注意点と許可がないときの対策
路上での占いは許可が非常に難しいのが現実です。
そのため、原則的に許可が必要とはいえ、すべての路上占い師が許可をとっているわけではありません。
となると、許可をもらわないで路上占いをするのって、かなりリスキーに感じるかもしれません。
聞くところによると、意外とそうでもないようです。
ただ注意点もあるので、しっかり対策しておきましょう。
警察に対する対応
路上占いの許可をとっていないと、警察から注意されることがあります。
この場合は素直に謝罪して場所を移動しましょう。
使用許可がもらえることはほぼないので、注意されたら移動する、という意識で十分です。
注意されたからと言って、必ず罰金を取られるということはありません。
路上占いの場所を事前に確認しておく
路上占いの許可の有無に関わらず、トラブル回避のために事前にどんな感じなのか確認しておきましょう。
トラブルの例
- 酔っ払いに絡まれる
- みかじめ料の請求
- 占い師同士の縄張り争い
- 同業者からの嫌がらせ
そっち系の人からみかじめ料を請求されるというのは、今の時代は法律が厳しくなりそれほど気にしなくてもいいでしょう。
あとは治安が悪いところでなければ、そこまで気にしなくてもいいでしょう。
路上占いは許可がなくても黙認されることもあり、特にトラブルなく営業している路上占い師もいます。
ですが、路上占いならではのトラブルを回避するために、人通りが多すぎたり邪魔になる場所は避けて、周囲へのあいさつや礼儀を忘れないようにしましょう。
路上占いに対して、地域によって独自のルールがある場合もあります。
許可されないとしても、事前に路上占いをする場所を管轄しているところで確認しておきましょう。
さまざまなトラブルを避けるために、警察やその筋の方との折り合いのつけ方は、現場の占い師と仲良くなって、情報共有や対処法を聞くのもアリですね。
有名な路上占い師は許可取りしていた!?
実際に路上占いをしている方の例を最後に紹介します。
路上占いを黙認されている例
私が知っているのは、空きスペースを借りて路上占いをしている方です。
警察官に話しかけられたこともあるようですが、特に何も言われなかったそうです。
他にも、警察署で許可申請をして道路使用許可が下りなかったものの、「使っていいよ」と使用許可がもらえたという方です。
騒音や歩行者の邪魔にならなければ、黙認されるケースが多いようです。
有名占い師の話
有名な路上占い師の中にはちゃんとお許可をとっていたといういます。
知っている方も多いであろう、有名な路上占い師で新宿の母がいます。
新宿東口の伊勢丹前の路上で50年間も占いを続け、絶大な人気を誇りました。
その占い師のエピソードですが、売上げを預金することを約束して、店舗前のスペースを借りていたそうです。
他にも銀座の路上で27年間続けてきた、銀座の母と呼ばれる人気占い師もその一人です。
路上で占いをしているときに警察官からよく注意されたようです。
そこでそ、の警官を占うと「よく当たっている!」と絶賛され、その後営業の許可がもえらえたというエピソードがあります。
路上占いの許可の取り方おと注意点のまとめ
路上占いは許可を得るのが困難なため、許可をとっている路上占い師は少ないです。
すべては自己責任なので、路上占いをする場所をしっかりリサーチして、許可を得る努力や情報を集めることが大切です。